豆皿、おかず皿、小鉢に盛り鉢! 普段使いの器、夏の一工夫
夏は暑さで食欲も落ち気味。
そんな時期でも、美味しいごはんと、楽しいごはんの時間のために、普段使いの器を一工夫。
涼し気な色合いはもちろん、使い方で面白さや驚きや快適さを。
豆皿に、おかず皿に、小鉢に、盛り鉢に、仕切り皿。
毎日のごはんのうつわから、夏を美味しく、楽しく、快適に、一工夫!
①『豆皿-small dish』 基本的にはのせるだけ!食卓を彩る小さなお皿
直径10㎝くらいの手のひらサイズの小さなお皿。
その小さなお皿は、花の形をしていたり、着物の柄が絵付けされていたりと、個性がキラリ。
お皿に個性があるので、副菜やお漬物や冷奴など切って盛りつけるだけで、食卓のアクセントに。
色鮮やかなパプリカのピクルスが、肩の力の抜けた民芸的な呉須の絵付けの小皿に盛りつけられると、なんだか明るい気持ちに。(kanae三寸小皿菜ト道具染付)
しっかり漬かった胡瓜や茄子のお漬物と絞り染のような懐かしい絵柄の四角い小皿の組み合わせは、心涼やかな落ち着いたごはんが想い浮かびます。(瀬縞豆皿絞り染付)
緑色が爽やかなそら豆をコロリと盛った、持ち手が付いた白磁の角皿をみてると、冷酒がすすんでしまいそう。(kowake手付き小皿白磁)
桔梗の花をモチーフとした凛とした白磁豆皿では、桜えびのかすかな塩味により引き立つ豆腐の中の大豆のうま味を楽しむ。(gaku文様小皿桔梗白磁)
盛り付けるといっても基本的にはのせるだけ。
料理と器の組み合わせで、趣豊かに、そしてお手軽に、食卓を彩ります。
②『おかず皿-plate‐』 オーバルや長方形のお皿は食卓がスッキリします!
「おかず皿」何とも魅惑的な名前のお皿。
ご家族用をたっぷり盛りつけるおかず皿でも、お一人用をきちんと盛りつけるおかず皿でも、いずれにしてもおかず皿は食卓の広い面積を占めます。
そのおかず皿が軽やかであったり、涼しげであったりすれば、夏の食卓は途端に心地よくなります。
そして、その軽やかさや涼しさは単にお皿だけで決まるのではなくって、食卓のレイアウトも関わりますよね。
あまり食卓の上がギチギチしてるとちょっと暑苦しくないですか?
そこでオススメなのが、オーバル(だ円)型や長方形のおかず皿。
ちょっと算数みたいになります。
テーブルの【奥行】って大体70㎝か75㎝で良いテーブルだと90㎝みたいなのもあるのですが、それに対して、おかず皿は正円や正方形だと小さくても22㎝、大きいものだと26㎝くらいあるので、75cmの奥行に22㎝のおかず皿が二人分44㎝だと残りは31㎝、お皿をテーブル端に置くわけではないので、これだと結構テーブルが狭く感じます。
その点、オーバルや長方形のおかず皿は大きくても21㎝くらい、大体20㎝前後なので奥行方面には余裕が生まれます。
ちなみにテーブルの【幅】はご家族の人数に左右されるのですが、二人用だと120㎝、小さくても90㎝、4人家族なら140~160㎝、もっと大人数ならそれ以上と奥行と比べて余裕があるので、一層横長なオーバルや楕円のお皿はピッタリです。
色や絵柄だけでなく、形からくる空間レイアウトで軽やかさや涼しさを演出するおかず皿のご紹介です。
③『小鉢-mini bowl』 ごはん、おやつ、お茶、お酒など多彩な活躍! なので、あんまり形にこだわらず
小鉢って何っ。て感じかもしれません。
食卓の器としてはちょっと料亭みたいな響きがあるのでしょうか?
でも、この大きさの器は、日常では多彩なシーンで使います。
何も食事の時だけではなくて、おやつの時間のフルーツボウルや、お茶の時間のデザートカップ、若しくはお酒のおつまみの器として。
使うシーンがたくさんあるのに、料亭で使う小鉢みたいなのばかりでは面白くない。
暑い夏にそれだとよけいに気持ちも重くなる。
なので、こちらの器では、ちょっと気分を変えるために、カップや蕎麦猪口を小鉢に見立てて!
なにも形にこだわらなくても、楽しくすごせればそれでも良いです。
④『盛り鉢 -bowl‐』 夏の盛り鉢は、ほぼ麺鉢
暑い夏には麺類が恋しくなります。
素麺にしても、うどんにしても、蕎麦にしても、ちょっと気取ってベトナムのフォーにしてみても。
食べる側は、のどごしの良さで爽やかに。
料理する側も、お手軽な調理で快適に。
でも、麺類が多いとは言っても、器を専用で用意するのは結構大変。
そんな時に活躍するのが同じくらいのサイズの『盛り鉢』です。
【夏場には麺鉢としても使えるかも】
くらいの気持ちで盛り鉢を選んでみると、器の選び方にもバリエーションが生まれます。
ポイントは【深みがあって】【下に行くにつれて丸みがあって】【手で持てそうな重量感】です。
⑤『仕切り皿-partition plate-』 洗いものを少なくして、夏をお手軽に
手抜きではなく、手軽に!
暑い夏とはいえ、ごはんはきちんと食べていたい。
毎日の食に適した良い比率の仕切り皿。
モチーフを組み込んで楽しくなる仕切り皿。
必要な機能で構成された仕切り皿。
暮らしのことを丁寧に考えた仕切りのある器なら、手軽であってもしっかりとした食卓となります。
軽やかになった、その時間で、夏をもっと楽しむ。
夏を満喫するために、食事はもっとお手軽に。