深山では2007年からイヤープレートを制作しています。
現在、深山食器店では2019年のイヤープレートを『パン喫茶ほやら』さんがつくるクリスマスの伝統的なパン菓子『シュトレン』と共にウィンターギフトとしてご掲載しています。
そのイヤープレートの絵柄のモチーフとなっているのは『干支の動物たち』。
日本らしく伝統的な印象の干支ですが、そのモチーフたちがデザイナー川端喜子さんにより、こころ躍るイラストになってイヤープレートの上をかけめぐっています。
その年の記念となる器。
今回は、そんなイヤープレートが誕生した経緯や、イヤープレートに込めた想いをご紹介いたします。
始まりのイヤープレートは2007年のいのしし年ですが、そもそもイヤープレートを作ろうと始まったのは2006年。
この年は深山が誕生して30年目の記念の年でした。
30年間にわたって白磁の器を作り続け、これからもきちんとした器を作り続けたい。
そうした継続への願いをこめて思い至ったのがイヤープレートです。
なので『干支』というモチーフも、器が心地よい暮らしに少しでもつながっていけるよう丁寧に心を込めてものづくりを継続していきたいという私たちの想いが、12年を一つの区切りとしながらも連綿と続いていく『干支』の在りようとリンクしていると感じ選びました。
そうしてはじまったイヤープレートも今年のいぬ年でいよいよ干支をひとまわりしました。
そして、来年からはふたまわり目となりますが、その来年2019年は、遂にひとまわりという感慨もあって来年の干支の【いのしし】を中心に、すべての干支の動物が大集合の記念のイヤープレートです。
このイヤープレートのイラストを13年間ずっとデザインしているのが川端喜子さん。
はじまった頃は深山のデザイナーとして多くの食器をデザインしていた川端さん。
今は、お子さんとの時間を大切にするため、時間の都合がつく絵付け職人をされていますが、このイヤープレートだけは継続してデザイン頂いています。
干支という日本的で伝統的な図案ですが、その動物たちの持ち味をいかしつつ一枚の絵柄の中にストーリーを織り込んだ楽しいイラストなので、寒くなりはじめるこの季節にもほっこり暖かい気持ちになります。
そんな絵柄のストーリーはお皿の裏面にも物語仕立てで載っています。
とり年には、赤ちゃんヒヨコの誕生をみんなでお祝いする優しい気持ちを!
ひつじ年には、仲良しのヒツジの家族が夢のような夜の世界で遊ぶ姿を!
一つ一つの、その年の想いをこめたイヤープレートたちは、その年の思い出とつながります。
そして何より、このイヤープレートで大切にしていることは、しっかりとお使い頂ける器に仕上げること。
イヤープレートというと飾り皿というイメージが強いですし、実際イラストが特徴の器なので、どんな食のシーンでもという訳にはまいりませんが、イヤープレートだからこそ心地よい暮らしの時間もあったります。
例えば、ウィンターギフトとしてご紹介しているシュトレンと一緒に楽しいお茶の時間であったり、お子さんの誕生日やこどもの日、お友達との食事会などであったりです。
なので、お菓子やご飯を盛った時に、絵柄が調和するようなレイアウトを心掛けイラストは描かれています。
とはいえ初めのころのイヤープレートには、そうした配慮が足りなくて、食との調和が良くないものも少しあります。
ただ、継続して作り続け、少しずつ工夫を加えて、きちんと道具としてお使い頂きたいと願い続けてきました。
私たちの想いとしては、少しずつ使い易くなっていると願っています。
本当に使い易くなっているかどうかは、皆さんに感じていただけるのであれば嬉しいです。
干支もひとまわりし、来年の2019年イヤープレートは全ての干支がそろった記念のイヤープレートして作りました。
そのあともイヤープレートは作り続けてまいります。
こころ躍る楽しい器として、そしてお使い頂いて楽しい器として。
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